【2006年11月14日】

スピーカーの設計(YS-1001)


■ 今回使用するスピーカーユニットに関して

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スピーカーのネットワークを公開して欲しいと言う要望が結構あったので、僕の作ったスピーカーのネットワークを公開したいと思います。
ここに、公開したネットワークは、僕が個人的に設計し公開している物です。

今回、利用するスピーカーユニットはツィーター側にMorel社製のハイエンドツィーターMDT33、ウーファー側に僕が以前にETON社に特注仕様で依頼した5-888を利用します。

ツィーターのMDT33はmorel社の製品の中でも最もハイエンドな部類に入るツィーターで、現在ではSupreme等のより新しいハイエンドツィーター製品も出ていますが、今でもmorel社の製品の中で最もハイエンドな部類に入ります。

僕も、このMDT33は好きなツィーターの一つです。

このツィーターは物量の面からも、薄型の振動板やヘキサワイヤボイスコイル(6角形の形をしたボイスコイルで線の密度を上げる事が出来る)などmorel社の高級ツィーターに利用される素材を使用して更に非常に大型のマグネットが使われています。
耐入力も非常に大きく、1kWもの入力に耐えます。
morel社のツィーターは、全般的に透明感の高音で最近比較的人気のあるタイプだと思います。
最近morel社のスピーカーユニットはOEMで採用された物を日本でも見る様になって来ました。

今回利用したウーファーETON社のカスタム依頼生産品の5-888は、僕が個人的に欲しかった仕様のユニットで5-880をベースにカスタムパーツを搭載した物です。
僕の趣味でETON社に依頼した物で、個人的な資金で製造依頼をしましたが、カスタム仕様のOEMは数百本の注文ロットでないと製造出来なかったので、六本木工学でも販売する事にしました。
そんな事情なので、まだ、多分結構在庫はあると思いますが、在庫が無くなり次第、販売も終わると思います。

ETON社のウーファーは、非常に分厚い金属フレームに軽量で強力なHEXACONE振動板(スキン材にケプラーを利用した3枚重ね合わせ構造のコーン)の表面に黒い色のコーティングを施した物です。
このコーンの構造は昔日本で、ハニカム構造と言われていた物に近い物です。

このウーファーに限らず、ETON社のウーファーは、バランスの良い設計で音質面でも適度に硬質な感じがあり中域もすっきりした音で、ツィーター同様個人的にも気に入っています。


■ 測定データとネットワーク

今回このシステムは、六本木工学のエンクロジュアキット10リットルタイプを利用する事にしました。
測定にはpraxisを利用し、そのデータをSpeakerWorkshopに取り込んでネットワークを設計します。


特にピーク等も無いし一般的な2次の回路を利用しまし、ウーファー側に補正を一つ入れてあります。
ちなみにuHはmHの1/000になります。
なので、この回路図の330.0uHは0.33mHとなります。
ネットワークの定数は一般的にある物になっており、コイルは大体AWG16程度の物を利用している事を想定しています。
ウーファー側の2.2mHもコア入りのAWG16程度のケーブルを使ったコイルを利用した事を想定しています。



ちなみに、周波数特性はこんな感じになります。
クロスオーバーは今回、ツィーター側に低いクロスオーバーでも利用できるMDT33を利用しているので2.2kHz程度と言う低めのクロスオーバーにする事にしました。

■ 今回のスピーカーに関して

今回は、このウーファーを特注した時にも考えていた構成の一つのスピーカー用ネットワークを実際に設計してみました。
ウーファーの音質がすっきりしている為に、高域とのバランスも良いと思います。
また、低音の迫力も結構出ていると思います。
このサイズのスピーカーとして、相当なハイエンドの部類に入るスピーカーユニットを使った製作になったと思いますが、それだけの価値のある仕上がりになっていると思います。



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